介護福祉士の仕事

介護福祉士とは身体上もしくは精神上の障害によって日常生活を送ることが困難な人に対し、食事や入浴、排泄などの適切な介護を行い、本人および家族に対して介護指導を行う介護の専門家のことを指します。

 

介護福祉士の資格は社会福祉業務に関わる国家資格であり、ケアワーカーとも呼ばれています。

 

介護福祉士に関する法律は社会福祉士法と介護福祉士法で、介護福祉士に関する問い合わせは公益財団法人社会福祉振興・試験センターが担当しています。

 

この介護福祉士は数ある福祉系の資格の中でも幅広い知識や技術が必要とされるために、取得するのが難しい資格だと言われています。

 

介護を受ける側の心身状況を理解することが大切なので、臨機応変さも求められる仕事です。

 

なお、2011年より、これまでは看護師のみが行うことを許されていた喀痰吸引などの医療行為を看護職員でも行うことができるようになりました。

 

もちろん指定の研修を修了することが条件となっていますが、2015年以降に介護福祉士に合格した人は元々国家試験を受験するためのカリキュラムに喀痰吸引が組まれているので、全員実施できることになっています。

 

このような改正によって、ますます介護福祉士の仕事の幅が広がっているため、今後ますます高いレベルが求められることになります。

 

介護福祉士の職場としては、病院や老人保健施設、認知症高齢グループホームやデイサービスセンター、訪問介護事業があげられます。

介護福祉士になるためには

介護福祉士の資格を取る方法は大きく分けて3つで、介護福祉士養成施設を卒業する方法と福祉系高校を卒業する方法、実務経験を積む方法があります。

 

具体的には以下の通りです。

 

介護福祉士養成施設ルートの場合

 

・介護福祉士養成施設(2年以上)を卒業→国家試験に合格した後、登録

 

・福祉系大学、社会福祉士養成施設、保育士養成施設等(1年以上)を卒業→国家試験に合格した後、登録

 

福祉系高校ルートの場合

 

・福祉系高校等を卒業→国家試験に合格した後、登録

 

・特例高校等を卒業→実務経験(9ヶ月以上)→国家試験に合格した後、登録もしくは介護技術講習を経て、実技試験免除で合格した後、登録

 

実務経験ルートの場合

 

・実務経験(3年以上)を積んだ後、実務者研修を修了→国家試験に合格した後、登録

 

これまで介護福祉士養成施設ルートの場合、卒業するだけで、実務経験の場合も3年の経験を積んで国家試験に受かりさえすれば介護福祉士の資格を取得できていましたが、2015年度の第28回国家試験からは制度が変更になります。

 

〈第28回国家試験の変更点〉

 

・介護福祉士養成施設を卒業した者も国家試験に合格する必要がある

 

・実務経験ルートの場合も、3年以上の実務経験に加え、実務者研修を修了する必要がある

 

このように、2015年度からは新制度が適用されます。

 

なお、2014年度までに介護福祉士養成施設を卒業している者は国家試験を受ける必要はありません。

 

ちなみに、福祉系高校ルートおよび実務経験ルートで介護技術講習を修了している人は実務試験が免除になります。

 

上記の通り、介護福祉士を目指すためのルートは大きく3つありますが、将来介護福祉士になりたい人はどのようなルートを選ぶのが最適なのでしょうか。

 

現在高校生の場合

 

現在高校生の人は、福祉系大学などの介護福祉士養成施設(2年以上)を卒業し、国家試験に合格する方法が一番の近道だと言えるでしょう。

 

介護福祉士養成施設は大学だけではなく、専門学校や短期大学など、全国に存在します。

 

保育士養成所を卒業した人の場合

 

保育士養成所を卒業した人は、養成施設(1年間)を卒業することで国家試験の受験資格を得られます。

 

ところが養成施設は全国に数えるほどしかなく、制度はあるものの非常に困難な状況であることは間違いありません。

 

別分野で社会経験を積んだ人の場合

 

これまで別分野の仕事で社会経験を積んできた人が介護福祉士を目指す場合、実務経験(3年以上)を積んだ上で介護職員実務者研修(6ヶ月間)を受講し、国家試験の受験者資格を得るようにしましょう。

 

初めは介護職員初任者研修を受講し、福祉に関する基本的な知識や技術を学ぶことをおすすめします。

 

また、介護職員実務者研修は通信教育で自宅にいながら学習を進めることができますし、介護職員初任者研修を修了しておけば実務者研修の一部が免除になります。

 

介護職員実務者研修と介護職員初任者研修の修了時期は前後しても問題ありません。