介護職員初任者研修の概要と科目内容

今まで介護関連の資格にはホームヘルパー1級および2級や介護職員基礎研修、介護福祉士など様々なものがありました。

 

しかし、それぞれの資格が連動できていなかったり、内容が重複していたりなど、煩雑な状況になっていたため、2012年4月よりホームヘルパー2級講座を廃止し、介護職員初任者研修という新しい研修制度が新設されました。

 

これに伴い、これまでのホームヘルパー1級および2級、介護職員基礎研修の修了者は介護職員初任者研修の修了者と判断されます。

 

なお、介護職員初任者研修は資格試験ではありませんので合否はなく、研修を受けるだけ良く、修了者は介護に関する基本的な知識および技術を身に付けていると見なされます。

 

さらに介護職員初任者研修は厚生労働大臣によって制定された基準に基づき、都道府県の指定事業者が開催するので、資格ではないとはいえ、公的に効力のある研修だと考えて良いでしょう。

 

介護の現場では資格を持たずとも働くことができますが、真剣に介護職でのキャリアアップを望むのであれば、今後のことも考えて必ず受けておきたい研修だと言えます。

 

とりわけ一人で要介護者の自宅に訪問する訪問介護の分野では、仕事をする上でなくてはならない研修でしょう。

 

さて、この介護職員初任者研修ですが、日常生活を1人では送ることが困難な高齢者及び障害者のサポートをするために必要な知識や技術を習得することができ、基本的な介護を介護員としてスムーズにできるようになることを目的とした研修です。

 

食事や排泄、入浴などの身体介護をはじめ、買い物や調理、掃除や洗濯などの生活面での援助を行うだけではなく、要介護者の家族とのコミュニケーションも必要となる業務ですから、一つ一つの業務を滞りなく要介護者の気持ちになって進められるようにしっかり学ぶ姿勢が大切です。

 

研修は130時間あり、それを全て1ヶ月程度で受講して修了になります。

 

修了時に評価試験はありますが、合否が決まるような認定試験はありません。

 

一定の点数を取得出来ない場合は補講が行われることがありますが、真面目に出席してさえいれば修了することができます。

 

また介護職員初任者研修を受ける人のライフスタイルに合わせて選べるよう、土日開講の研修や夜間講座、通信講座なども用意されています。

 

演習などの研修では通学が必須となっていますが、思い立ったらすぐに受講できるほど講座は豊富に用意されていますから安心です。

 

なお、介護職員初任者研修の科目は以下の通りです。

 

・職務の理解 / 6時間
・介護における尊厳の保持・自立支援 / 9時間
・介護の基本 / 6時間
・介護・福祉サービスの理解と医療の連携 / 9時間
・介護におけるコミュニケーション技術 / 6時間
・老化の理解 / 6時間
・認知症の理解 / 6時間
・生涯の理解 / 3時間
・心と体の仕組みと生活支援技術 / 75時間
・振り返り / 4時間

 

上記に加え、修了評価のための筆記試験が1時間程度行われます。